活動レポート

福島県立ふたば未来学園中学校/高校 2年次原子力防災探究ゼミ(福島県) 
  • 活動内容
    • 勉強会、日本原燃(株)見学会
  • 日時
    • 2024年12月26日(木)~27日(金)
  • 参加者
    • 7名
  •  
     
  • 団体の設立経緯・概要
    • ふたば未来学園は、原子力災害によって直面している福島復興の課題を乗り越えるとともに、全国・世界の課題解決に貢献し、持続可能な世界を実現していく「変革者」の育成を目指して教育課程を編成しています。特に、本校が目指す資質・能力を、育成するための手段として、「総合的な探究の時間」において課題解決の探究に取り組んでいます。普段、6つのゼミに分かれて活動をする中で、原子力防災をテーマに探究学習を深める生徒が集まり、「2年次原子力防災探究ゼミ」は形成されました。
  • 企画者の感想
      今回の学習では、事前勉強会、現地見学会を通じて、核燃料サイクル施設の安全性や技術、資源の有効活用について段階的に深く学ぶことができました。こうした知識を獲得し、体験的に学び、表出の機会も適度に備えた学習の組み立て自体が、教育に携わる自身にとってはとても勉強になりました。特に、地層処分や再処理の仕組みを通じて、政治的・社会的な合意の重要性と、東日本大震災との関連を再認識しました。
      生徒たちにとっても、私自身にとっても、実際に核燃料の再処理を行う上で、それぞれの段階ごとに放射線の曝露から安全性を確保する大規模な施設を目の前で見ることができたことは、これまでDVDや冊子を通してしか知ることができなかったことに比べ、新しい視点を得る機会になりました。その分、ますます考えたいことが増えた印象です。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 見学をさせていただくことで、理解が深まった一方、どうして再処理は進まないのだろうかとか、必要な安全性なのだろうかとか、更に疑問も増えた。加えて、天候や時間の関係で再エネ施設など見学できないところも多かったので、何かの折に再度勉強してみたいと思った。
    • なかなか入ることのできない施設の見学、行きから帰りまでの手厚い支援があり、最初から最後まで、自分の糧となる経験ばかりでとても有意義な時間でした。
    • 大変満足でき、自分の探究活動に大きく貢献できる有意義な活動だった。
    • 今回は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。今後の進路か生活に活かしていきたいです。
    • 原子力発電の使用済燃料の再利用の方法や安全性についても学ぶことができました。内容は難しかったけど、とても面白く勉強になりました。これからの探求に活かしたいです。
    • 地層処分についてはあまり知識がなく、本当に安全なのかとういう懸念の気持ちが私の中に少しばかりありましたが、今回実際に訪問し、とても安全に管理されてるということを知りました。今回は有意義な活動ができ、よかったです。