宇部工業高等専門学校(山口県)
- 団体の設立経緯・概要
- 宇部工業高等専門学校(以下、宇部高専)では、「もの」づくりを得意とする人材の養成を目指し5学科・3専攻(機械工学科、電気工学科、制御情報工学科、物質工学科、経営情報学科、生産システム工学専攻、物質工学専攻、経営情報工学専攻)がある。各学科にて早い時期から一般科目とともに専門科目を学び、実験や実習を重視することにより、専門的な理論と技術の基礎を身に付けるとともに、人間倫理の涵養を最優先し、自然科学に関する基礎学力、語学力、情報処理能力を養っている。毎年約7割の学生が一般企業への就職、30%の学生が大学へ編入学している。特に電気工学科では、多くの学生が各地域の電力会社および送配電ネットワーク会社へ就職している。昨年度に本校に着任した代表者(担当者)の専門分野は、原子力・核融合である。本年度から、国際原子力人材育成イニシアティブ事業に参画して、Nal線量計測定およびポケット線量計測定などに積極的に加わることで、学生への原子力に関する知見を深めてもらっている。
- 企画者の感想
座学では得ることのできない建築物・処分場のスケール感や核燃料サイクルの重要性、新規制基準に基づく安全対策の現場を体感できた。移動中の車内でも詳細な情報提供をいただき、丁寧に対応いただいた。また、核燃料サイクルの意義目的やサイクルの詳細な工程を学べたことは、企画代表者として大変有意義な時間になったことに感謝申し上げたい。今回の参加学生もまた、原子力に関わる機密性の高い現場は初めで、彼らの今後の勉学の裾野を広げるとともに、将来の進路を決める一つの要素となれば幸いである。今後も機会があれば積極的に応募して、より多くの学生に核燃料サイクルに関する知見・理解を深めてもらいたい。
- 参加者の感想(アンケートから抜粋)
- 普段得ることのできない情報を知ることができてとても良かった。
- 工場が大きく、規模の大きさを実感した。
- 今まで知らなかった地層処分について詳しく知ることができ、とても面白かった。
- 再処理の工程で何をやるか詳しい内容がよく分かり知識になった。
- 貴重な体験をすることができ、また放射性廃棄物の処分について理解を深めることができて良かった。
- 実際に施設を見学して国家レベルのプロジェクトが行われていることを体感した。また、再処理工場が稼働することによって発電自給率が高まることはこの国にとって非常にいいことだと感じました。