紫陽花の会なとわ(青森県)
見学会の様子
- 団体の設立経緯・概要
- 10年前の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故以来、多くの方達が原子力や放射線、エネルギーについて関心を持つようになった。そしてTVや新聞・雑誌等マスコミを通して多くの情報が流されている。その中には事実では無い事や歪曲された情報誤報等があったとしても、知識の無い私達はその情報により必要以上に不安や不信感、拒否感を持ってしまう。私の周りにもそんな方が何人もいて「本当の事や正しい知識を知りたい」との声に押されて2015年4月末に友人知人の10名程で「紫陽花の会なとわ」を結成、設立に至った。
- 企画者の感想
新型コロナ感染症による緊急事態宣言が延長され、10月の見学会が開催できるか心配したが、9月30日で解除となり、予定通り10月6日に幌延深地層研究センターの施設を見学できた。ご尽力くださいました皆様に感謝申し上げる。今回は新人の参加者が約半数であり高レベル放射性廃棄物や地層処分に対してどのように思っているか、又、どの程度理解しているのか、してもらえるのか…と思ってたが、皆さん独自でも、勉強していたようだ。
事前勉強会での講師の説明が大変分かりやすく、地下坑道に入って直接現場を見て、理解し、納得できた様子だった。自分の考えるべき問題とは思っていなかったが、人まかせではいけないと感じたとの感想を聞き、今回の活動の成果を感じた。
- 参加者の感想(アンケートから抜粋)
- 良い気晴らしになったし、勉強になった。
- 人数多すぎず、適切な人数であったと思う。
- 日本人であれば、だれしも考えなければならないと思います。そういう意味で私自身非常に勉強になりました。
- 日常の生活の中で人まかせにして、真剣に自身の問題としてとらえることのなかった私に重要な課題と認識させるに十分な機会を与えてくれたと思料しました。
- 今まで出ていた高レベル放射性廃棄物がたまったままで処分の方法も決まっていないという現実にショックを受けました。当然出るということが分かっていたはずなのに、原子力発電に踏み切ったことに疑問を感じる処もあります。
- まだまだこれから先、何十年もかけて本題に入る事に日々の研究。人々の理解を得る事などに携わる人の努力。大変だと思います。又、反対する人も同じだと思います。難しいです!
- たずさわっている方々は理系の頭脳の持ち主の集まりで日々研究開発していると素直な感想です。政治家が交替すると反対意見でストップするのをよく聞きます。
- 3.11の事故前まで原子力発電で電気を不自由なく使うことができたとなると、使用済燃料が出るのは当たり前、しかも存在しているので、再処理して、高レベル放射性廃棄物を自国で処分をしないといけない。
- 原子力発電に賛成とか反対とかの前に、過去に私達(国民すべての人)が使用してきた電気のゴミが現実に目の前にあり、それが大変危険な物である以上、このままには出来ません。安全に処理処分する為の方法を共に考え良い方向に行くように協力してほしいと思っています。