原子力国民会議福井支部(福井県)
講演会の様子
- 団体の設立経緯・概要
- 一般社団法人原子力国民会議のこれまでの活動に賛同するものが集まり、福井支部として2019年度に発足した。
地層処分事業について、先ずは自分たちの知識の習得、また知り得た情報や知識を地域の人たちと広く共有し、更には地層処分事業に関する全国的な理解促進活動等を行いたいという目的のもと活動してきた。
- 実施内容
- 原子力国民会議福井支部講演会
- 会場:高浜町文化会館小ホール
- 体験談
- 「地層処分に関する海外視察に参加して~2020年代に稼働を目指すフィンランド報告~」
- 講師:鈴木早苗氏(一般社団法人 さばえ文化振興事業団 代表理事)
- 特別講演
- 「~高レベル放射性廃棄物最終処分場について~海外の現状、日本の課題と方向性」
- 講師:澤田哲生氏(東京工業大学ゼロカーボンエネルギー研究所 助教)
- 座談会
- 「~立地地域から最終処分問題を考える~」
- 司会:檜山敏明氏(元九州大学教授)
- 澤田哲生氏、鈴木早苗氏、松井榮治氏(おおい町議長)、小幡憲仁氏(高浜町議長)
- 企画者の感想
日本の核燃料サイクルが実現できるのか海外事例をもとに検証してみる講演会にすることを目的に実施した。世界標準となった地下埋設が日本の地質、環境にも問題ないのか海外事例をもとに具体的に落とし込み可能なのかを問いかけられたことは大きな一歩であった。原子力立地地域/県がこの問題に向き合って行くことの重要性を示せたことは次へのステップとして学ぶ機会を作って行く必要性を誰もが感じたことである。
- 参加者の感想(アンケートから抜粋)
- 廃棄物処分場は、原発がある以上不可欠な施設である。このためには、住民のコンセンサスを得るのは、国、自治体の責任である。北海道2町村の文献調査が開始されたが、全国にこの候補地に名乗りを上げる自治体が出ることを期待する。
- このような現実的思考をどのように世論に反映できるかの知恵が必要。
- 核のゴミの話は進んでいないと思っていましたが話をきいて少しずつ進行していると感じられた。
- 今回初めて参加し、原発立地の高浜町に住みながら最終処分問題も含め、原子力発電について無関心であったことを反省した。
- 原発の最大課題である最終処分の安全性の確認をする貴重な時間となりました。
- 立地として高レベル放射性廃棄物最終処分場についてわかりやすい講演でした。機会があれば参加したいと思いました。
- 日本と海外との取り組みの差を感じました。
- 本日はお二人の講師の方から、非常にわかりやすく、またとても興味深いお話が聞けて、とても有益に感じました。また座談会では、様々な意見をそれぞれの立場からお話し頂けて、とても為になりました。
- バックエンド問題は我々世代で方向性を決める責務がある、決して次世代に先送りしてはならない。