きのこと星の町おおいネットワーク (福井県)
情報発信活動として作成したリーフレット
- 実施内容
- 2018年度から学んできたこと、体験したことは確実に会員の中に残っている。それら学習のまとめとして「学びのあしあと」というリーフレットを作成した。3年間の学習から体験を振り返り文字に表現することで知識や理解の再確認ができた。
- リーフレットPDF
- 団体の設立経緯・概要
- 1995年に女性ネットワークとして設立。町村合併により2016年に当会を新たに発足させた。主な活動として、町長と語る会、町の議会傍聴や議員との懇談会などを行い、誇りあるまちづくりのための取り組みを行っている。また、他団体の活動にも賛同し、学習会などに参加している。これまでに複数名のメンバーが、幌延深地層研究センターや日本原燃などを視察見学し、原子力発電と地層処分についての勉強会に参加してきた。
- 企画者の感想
広く私たちの学習について広報を通して知ってもらうことで、少しずつでも地層処分に、原子力に、関心をもってくれる方が増えていってくれたのではないかと感じている。リーフレット配付は、自分たちの学びとしてだけでなく、町民全体が、様々な場面で「核のゴミ」や「地層処分」について考える一機会となり、大変成果があったと思われる。普段は関心を持ちながらも自分たちの問題として考えるまでに至らない実態にあるが、原子力についての話を聞く、文章を読む機会を確保することにより、少しずつでも正しい理解や判断ができるようになるのではないかと考える。
- リーフレットを読んだ人の感想(アンケートから抜粋)
- この「学びのあしあと」を拝読し、3年にわたり学習を進めておられることを知った。核のゴミは確実に出ます。その処分をどうするかということをみんなで真剣に考えていかなければなりません。地層処分についての正しい知識・理解も大切だと感じています。
- 高レベル放射性廃棄物について、私たちが安全に暮らしていくためには、多くの作業を経た上で、さらに何万年も待たなければならないとわかりました。地層処分についても、全く知らないまま毎日を過ごしていました。学校でも「エコに取り組もう!」という前に、なぜそれが必要なのか、どうやって電気が作られ、廃棄物をどうしているのかを伝えなければならないと思いました。
- 3年間という長い年月を費やして学びを深められたことに対して、このおおい町に住む者として頭が下がる思いです。原子力発電所、原子力エネルギーは本町と切っても切れない関係です。そんな中でいかに安全に利用するかというのは、私たちにとって本当に大事なことで、関心を持つべきことと思うのですが、日々の生活に追われつい後回しになっています。難しい内容で理解するのが困難ですが、皆さんの学びの集大成である「学びのあしあと」を読ませていただきました。ありがとうございました。
- 私たちの生活に欠かせない電気。身近な原子力発電所の問題についてこれまで自分事として捉えることができてなかったように感じます。「地層処分」という言葉にもなじみがなく、今回初めて考える機会をいただきました。現在その場所がいまだ決まっていないのはなぜか?受け入れを決意した自治体にはどのようなメリット、デメリットがあるのか知りたいなと思いました。
- 毎日電気をたくさん使っています。節電の意識もありますが、「高レベル放射性廃棄物」や貯蔵管理そして、「地層処分」のことまで思いをはせて意識していたわけではありません。数万年以上人の住む環境から遠ざけなくてはならない「地層処分」、まだ場所が決まっていない「地層処分」。処分先が決まらぬまま作り続け、使い続けている私たちなのだと思うと深く考えさせられました。人間にとってだけではなく地球にとって安全な処分の方法が必要だし、私たちの生活のあり方ももっと考えないといけないと思いました。
- 自分自身の生活の中で電気は欠かせないものです。その電気を作れば同時にゴミが出るということをリーフレットで初めて知りました。これまで知らなかったので衝撃を受けています。その処分場がないことが課題だということも初めて知りました。今現在はガラス固体化という形で青森県にずっと保管してくださっているのですね。そう思うとこれまで全くの無知だったことを痛感しました。地層処分の場所が決まっていないということは、見つかるまではやはり誰かが保管していかなくてはいけないのだということがわかりました。人の手にかからない場所に保管し自分たちが安心して生活を行っていく上で、地層処分の必要性や早期発見の重要性がわかりました。
- 電気はあって当たり前で育ってきています。今さら電気のない生活は誰もできません。でも、原子力発電がないと電力需要に問題が出てきます。原子力のデメリットを正しく知り、それに代わる技術を開発できる力を育てていくことが大切になってきます。学校では、エネルギーに関する学習が今以上にできるとよいと思いました。
- これまで県外で生まれ育った私にとって、原子力発電所は、特に考える機会のないものでした。しかし、福島第一原子力発電所での事故や、今年度おおい町に赴任したことをきっかけに、原発とは身近なものだと思うようになりました。電気は私たちにとって必要不可欠ですが、様々な問題があることに気付けました。
- 私たちの生活に欠かせない電気について、様々な体験や感想が書いてあり、私自身、改めて考えさせられるものがありました。原子力発電にはデメリットもメリットもあり、デメリットである課題を完全に解決することで私たちの生活がよくなると思います。課題の部分の解決方法を体験した人たちやそれを伝えてくれる人たちで考えていくことができるリーフレットになるといいなと思います。
- 「電気をつくればゴミが出る」電気のありがたさを感じつつ、ありがたいだけに甘えているところがたくさんあり、地層処分についてしっかり向き合い、その内容について深く知るだけではなく、まだ決まっていない処分場についても話し合っていかなくてはいけないと感じました。原子力、安全性、有効活用そして、処分…全てにおいてもっとしっかり学んで持続可能な社会の実現に向けて進んでいかなくてはいけないと強く感じることができました。