エネルギー環境教育実践チーム(チームEEE)(京都府)
情報発信活動の様子
活動内容
情報発信(出前授業)
実施日
2021年1月14日(木)
参加者
28名
団体の設立経緯・概要
チームEEEは出前授業を2010年から実施している。チームEEEの出前授業は、受講者(子供たちと参観の方々)にとって(1)楽しく、(2)わかりやすく、(3)すべての子供たちが学習活動に参加でき、また、(4)学びが社会につながるように、工夫している。問題に直面した時に考えを出しあい、お互いに学びあおうとするような、深いコミュニケーションが取れる学習活動「みゆカフェ」を取り入れている。
チームEEEの授業や実績について
実施内容
2021年1月、長野県上田市内の小学校6年生28名を対象に、出前授業を実施した。チームEEEの出前授業は、習得すべき要点をクイズに仕立てた能動型の座学と、活動して学ぶ実験や体験、対話型・能動型のみゆカフェを取り入れている。エネルギー環境教育を主軸として、放射線基礎知識の普及と地層処分の理解促進に努め、様々なエネルギーについて一緒に批判的に考えることを継続している。
企画者の感想
こちらの学校は、昨年に引き続きの授業だったので、児童も先生も昨年度の体験の記憶があり、後日の活動も滞りなく実施、発表も大成功であったと報告をもらった。密にならない実験や授業方法は、今後さらに検討を続ける必要があると感じた。
参加者の感想(担当の教諭)
昨年度からの2度目の授業であったので、子どもたちの地層処分に対する関心や理解も高まったように感じました。今回、話し合いと発表場面を後日行いましたが、講師のパワーポイント資料と昨年のイメージ(教師も児童も)があったので、困らずに行うことができました。
みゆカフェでは、児童の多くが『高レベル放射性廃棄物はすでにあること』『高レベル放射性廃棄物の処分はしなくてはいけないこと』『高レベル放射性廃棄物は危険なゴミだけど安全に保管したり処分したりできるかもしれないこと』『地層処分がその安全な方法と考えられていること』『エネルギーの特徴と発電方法を正しく知ること』『発電方法のメリットやデメリットを知ることは大切だということ』『原子力発電にもメリットがあること』『他の発電方法にもデメリットがあること』について触れていました。1年間で、子供たちの成長を見ることができたと感じた瞬間でした。
児童の授業に感じた総合的な意見を見るところ、火力・水力・原子力・太陽光・風力・地熱発電の全ての発電方法にメリット・デメリットがあることを認識し、ミックスを目指し、今後さらに関心を持って学んでいく必要があるとする意見が多数見られました。
参加者の感想(児童:ポスター、授業中の児童の口頭のコメントから)
これはいい!というものはない。どれも問題があってどれも解決が難しそうな問題だから、自分が大人になるときには、そういう問題がなくなっているといいなと思う。
原子力発電って、危険だし、危険なゴミも出すけど、絶対に必要だと思う。ちゃんと地層処分ができるなら必要な発電方法じゃないか? (原子力発電は、絶対ダメ?という問いかけに対する答)
考えたら、どの方法もメリットとデメリットがあることが分かった。
発電って、いろんなゴミを出すから、最後まで考えないといけない。原子力発電は、高レベル放射性廃棄物、火力発電は二酸化炭素や灰、太陽光発電や風力発電だってゴミを出すのに、気付かないことがある。だから、ごみの捨て方も大事。他の発電のゴミも高レベル放射性廃棄物と一緒に地層処分することはできないですか?(この発電方法だけがゴミを出すの?という問いかけに対する答と質問)
考えるのは難しかったけど、楽しかった。