WEB交流会 開催レポート
- 日時
- 2020年10月25日(日)14:00~16:30
- 場所
- 参加者
- 共催
- 資源エネルギー庁
原子力発電環境整備機構(NUMO)
- 開会挨拶
- 青田 優子 経済産業省資源エネルギー庁 放射性廃棄物対策課 課長補佐
- 高橋 徹治 原子力発電環境整備機構 地域交流部長
- ガイダンス
- 「誰がなぜゲーム 高レベル放射性廃棄物の地層処分をめぐって」
- ※「誰がなぜゲーム」地層処分版とは
- 「町の住民(壮年層、学生層)」、「原子力安全規制委員会(識者・専門家から成る仮想の機関)」、「国民多数者」、「政府機関」の4つの役割を参加者で割振り、「政府からA町に、高レベル放射性廃棄物の地層処分場を建設したいという計画が提示された」というシナリオを用いて実施するシミュレーションゲーム。
- 参考)野波教授HPより
- ゲーム実践
- 参加者には、①参加者個人としての考え、②4つの役割のうち特定の役割に立った場合の考え、③同じ役割に立った参加者と協議した上での考え、④参加者全員で協議した上での考えについて議論し、各段階で、制限時間内で、結論をまとめてもらった。
時間内に結論をまとめるため、主張を貫いたり、調整したり、妥協したり、他者の意見に同調したりと、実際の議論さながらの白熱したやりとりが展開された。このゲームを通して、個人や立場によって様々な考え方があり、意見をまとめることは容易ではないこと、合意形成の難しさをあらためて実感できたのではないかと思う。
講師の野波教授からは、「WEB会議システムを使って本ゲームを実施するのは初めてだが、実際の授業で学生相手に対面実施するのと同様のゲーム運営、議論の盛り上がりを実現できた」と講評をいただいた。
- アンケートより
- 参考になったこと
- 心理学者がこういう形でエネルギー問題にも貢献している、ということを知ることができた。
- 初めてのWeb会議を経験出来た。意見のまとめ方が参考になった。
- 今回は「地層処分」というテーマでの合意形成ロールプレイングゲームでしたが、自分の立ち位置が設定のアクターになると考え方が変わるというのを自分でも実感できた。また、参加者さんのアクターとしての意見や考え方を聞いてみると何となくうなずける部分もあったり、違う感覚に感じたりと、普段思わないようなことも考えられて良かった。様々な場面でも応用できるかも?と思った。
- 地層処分地選定にあたり、ある立場の人は必ず不利益を被ってしまうということを知った。
- 今まで地層処分地選定について考える時は、不平等にならないように、不利益が出ないようにと解決方法を探っていたため、少し考え方が変わった。
- 印象に残ったこと
- 目の前の視点でとらえず、別角度からの視点で見たり、考えたり、その後の事象等を考査したりしないといけないと分かりながら、いざ!議論になると目の前的な思考へと変わってしまう、というのが分かった。
- 意見が違う人同士で話し合って合意を得ることの難しさを実感した。
- 最終的には多数決で最終決定を行ったため、納得できなかった人がいると思うと何か多数決以外の決め方はないのかと思った。