特定非営利活動法人アースライフネットワーク(静岡県)
勉強会の様子
活動内容
幌延深地層研究センター見学会・勉強会(中学校・高等学校・一般対象)
実施日
見学会
2020年8月31日(月)~9月1日(火)
勉強会 (3回)
(1) 2020年8月31日(月)
~9月1日(火)
(2) 2020年11月26日(木)
(3) 2021年1月30日(土)
団体の設立経緯・概要
当法人は、1997年6月に京都会議をきっかけとして活動を始めた“ストップ・ザ・温暖化静岡県民ネットワーク”を母体として2003年に設立された。2004年10月には静岡県知事より、「静岡県地球温暖化防止活動推進センター」の指定を受け、県内全域において温暖化防止活動に取り組んでいる。
実施目的
高レベル放射性廃棄物の問題は、原発立地県である静岡県にとっても大変重要な課題であるにもかかわらず、県民が十分に認識しているとは言い難い状況にある。そこで、県民の皆さんに高レベル放射性廃棄物に関する情報提供を通じて、地層処分に関する理解を促進する「きっかけ」の場とする。
実施内容 勉強会
(1) 場 所: 浜松開誠館高等学校(静岡県浜松市)
テーマ: 『高レベル放射性廃棄物の地層処分技術』
参加者: 30人(高校2年生)
参加者の感想(アンケートから抜粋)
私は高レベル放射性廃棄物の処分について知識としてはニュースで見た内容ぐらいでした。しかし今回の勉強会でどうして必要で、どのくらい安全なのかを知りました。賛成、反対するにも正しい知識で考えられるようになりました。
高レベル放射性廃棄物の地層処分について何も知らなかったけれど、どういうものなのか理解することができたのでよかったです。
参加してみて、自分の知らなかったことを知ることができた。普段あまり気にしないで生活しているけど、大きい災害が起きたとき、すごく問題が大きくなるので、今のうちから解決 方法を見つけてほしい。
話を聞く前と後で、地層処分事業についての自分の印象が変わった。地面の下に埋めることで危険性が低くなることがわかった。
今回の勉強会でお話を聞いて、高レベル放射性廃棄物の処分の仕方について理解できました。特に地層処分について安全性など色々な知識を深めることができました。これからもっと研究が進んでいってほしいと思います。
高レベル放射性廃棄物の地層処分について聞いて、自分は今地上にある危険物は、そうするべきではあるが、また再稼働して、増やして埋めるのは、リスクが高まるから嫌だなと思った。
(2) 場 所: 静岡北中学校(静岡県静岡市)
テーマ: 『エネルギーの現状と選択』
参加者: 55人(中学3年生)
参加者の感想(アンケートから抜粋)
今までは大人のことだからと逃げてきましたが、地球に住む以上この問題からは逃げられないことに気づきました。これからは、無関係ではなく、向きあっていくべきであるという気持ちを持っていきたいと思いました。
今回のお話を聞いて、今後のエネルギー問題のことをよく知れるいい機会になりました。私たちは電気などをとても身近に感じているが、もしその電気がなくなってしまったら私たちは何もできなくなるんだと実感をした。
今回の勉強会に参加する以前は、ただ何となく再生可能エネルギーは環境によいエネルギーだということは知っていたが、今回再生可能エネルギーと原子力発電の問題点を新たに発見することができました。
エネルギー問題がすごく身近にあることがわかった。自分でもゴミをなるべく出さない、とか、電気を使いすぎないことを気をつけたい。もっとたくさんの人にエネルギー問題について知 ってほしいと思った。
普段聞き慣れない内容だったので「かなり難しそう…」と思っていましたが、現代社会を生きている僕らにとって、とても大切な内容だったので聞ける機会があってよかったです。
(3) 場 所: オンライン開催
テーマ: 『高レベル放射性廃棄物の地層処分技術』
参加者: 11人(消費者団体等)
活動の詳細は
こちら
参加者の感想(アンケートから抜粋)
これまでニュースなどで聞いたことはあったが、正直、なんとなくしかわかっていなかった。直接自分に関係する、というより、他人事としていたが、今日参加してみて、大事な問題だと感じた。
放射性廃棄物の処分について全く無知だったので、少しでも知ることができてよかったと思っています。ただ難しい内容で知ったとはいえ理解できたか?と言えばそれは半分以下のよう。
企画者の感想
世界中で新型コロナウィルス蔓延という未曽有の事態の中での活動となったが、想定していた以上に、難しい1年であった。中高生への周知については、協力いただけた学校と連携が取れたことで、ちょうどコロナ禍が落ち着いていた時期に実施できた。2校に行ったが、両校の生徒の皆さんが積極的に取り組んでくれたのが印象的であった。中学校については、ディベート学習で実施いただく予定であったが、コロナ禍の影響により、講義形式となったのは残念であった。
活動の成果
学生への知ってもらう取り組みは、2校の協力もあり、ある程度の成果を上げることができた。両校とも、もともと、当法人と関わりがあり学校とは協力体制を構築しやすい状況にあったが、生徒が熱心に関わってくれたことが最大の成果であった。
途中の休憩時間に、3人の高校生がレジュメ片手に議論する姿には驚かされた。
一般の県民に対しては、当初は講座形式で広く呼び掛け参加者を募る予定であったが、コロナ禍の影響により、募集が難しく、団体に対して働きかける方法とした。講座形式⇒ハイブリッド(一部リモート参加)⇒リモートでの実施と参加団体の希望で転々としたが、リモートでの実施ということで、他の団体からも参加者を得ることができた。いずれの団体も来年度以降、自団体でも行いたいとの希望もあり、成果につながった。
ホームページによる周知については、公開が遅れたものの、予定した内容を掲載できた。
ホームページは
こちら