活動レポート

立教大学法学部原田ゼミ(東京都)  

見学会の様子
  • 活動内容
    • 日本原燃(株)見学会
  • 実施日
    • 2019年12月26日(木)
  • 参加者
    • 9名
  •  
  • 団体の設立経緯・概要
    • 原田ゼミでは、2019年度の主たる研究テーマを「放射性廃棄物の行政学」に設定し、「放射性廃棄物」に関する書籍の輪読やNUMOによる出前授業を受けるなどの研究活動を行っている。
  • 企画者の感想
      当ゼミでは、日本原燃の見学に先立ち、事前勉強会等を通じて地層処分事業の概要や今後の課題について議論してきたが、実際に机上で地層処分事業を学ぶのと現地で各種施設を見学するのでは印象が全く異なった。特に、高レベル放射性廃棄物の中間管理施設である高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターでは厳重な入退室コントロールを含めて徹底した放射性廃棄物の管理が行われており、今後実施されるであろう地層処分事業においても徹底した高レベル放射性廃棄物の管理が行われることを容易に想像することができた。
      学生が地層処分事業を最もリアルに感じることができたのは、六ヶ所原燃PRセンターで展示されていたガラス固化体の模型である。ガラス固化体の模型の大きさ、重さ、そして固さを五感で感じることが地層処分事業の信頼性を高める上で非常に重要だということを認識した。地層処分については安全性の認知が浸透しないことが課題の一つとされてきたが、客観的な安全性が高ければ信頼性の向上、ひいては処分地選定にすぐさまつながるわけではなく、「実感主義」というべき観点からリアルな信頼性をいかにして高めていくかが重要であることを学ぶことができた。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 教科書や論文でしか見たことがなかったものを実際に見て、本当に存在する問題であるということを実感できました。
    • 厳重なセキュリティが非常に印象に残りました。敷地内に入る時や各施設に入る時に、何重にもセキュリティが張られていて、施設の重要さがよくわかりました。
    • 再処理のプロセスや、貯蔵施設の構造・仕組みについて、実際に見ることでより現実的に理解できました。
    • 今までは、本を読むことで知識を得ていたが、今回実際に実物や施設を見学できたため、その知識とリンクして非常に面白かった。
    • 安全第一に信頼関係を築きながら事業を行っていることが理解できました。
    • 原子力の可否に関わらず、処分施設は必要なものであるから、もっと広報する方がよいと思いました。