松江高専専攻科有志(島根県)
見学会の様子
- 団体の設立経緯・概要
- 2019年度の松江高専専攻科電子情報システム工学専攻の有志で集まりました。松江高専は島根原子力発電所から5km内に立地していますが現在は原子力に特化した授業がなく個人で情報を集めるしかありません。また、個人の活動範囲では限界があるうえに自分の意見を発信する場がないため基本的には受け身の学習になります。そこで、原子力に興味を持っている有志で集まり意見交換をできる場をつくることで理解を深めてきました。将来的には日本の原子力問題を含めたエネルギー問題に向き合えるエンジニアになることを目指します。
- 企画者の感想
限られた時間の中で勉強会と見学会を行ったが、非常に充実した時間だった。今までは原子力発電所の見学で終わっていて、そこから出る廃棄物の処分方法に関する施設の見学は行ったことがなかったので、新しい発見ばかりだった。参加者みんなが興味深く見学を行なっていたところが印象的である。日本原燃PRセンターでは、とても分かりやすい装置がたくさんあって、知識が浅い人達でも楽しめる施設だったと感じた。また、説明も非常に分かりやすかった。原子力発電所の立地地域住民として島根原発で出た廃棄物が青森まで運ばれて管理されていることが分かって、六ヶ所村を身近に感じることができた。日本全体で“原子力発電“のこれからを考えなければならないと考えたのではないかと思う。
- 参加者の感想(アンケートから抜粋)
- 高レベル放射性廃棄物の処分について、全く知識の無い状態で参加したので、多くのことを学ぶことができました。
- 実際に高レベル放射性廃棄物の地層処分を見学できたわけではないが、PRセンターの見学や説明を受けて地層処分の有用性を知ることができました。
- 学校での研究と違う分野だったため、エネルギーや電力について知らないことが多くありました。その中で、高レベル放射性廃棄物の地層処分を中心に見て聞いて学ぶことができたのは、貴重な体験となりました。
- 原子燃料サイクルや再処理工場の仕組みについて詳しく知ることができました。見学する前に勉強会があったことで、わかりやすく、理解も深まりました。
- 日本では高レベル放射性廃棄物の地層処分がいまだに実施されていないことすら知りませんでした。
- エネルギー問題と言えば、どのようにエネルギーを生み出すかなど、生産・消費に目を向けていましたが、今回、高レベル放射性廃棄物の処分という大きな問題があることと、どのようにその問題と向き合っているのかを学ぶことができました。