活動レポート

ものづくり愛好会(香川県) 

見学会の様子
  • 活動内容
    • 幌延深地層処分研究センター見学会
  • 実施日
    • 2019年12月12日(木)
  • 参加者
    • 6名
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  • 団体の設立経緯・概要
    • 2007年度に愛好会を設立して以来約50名程度が活動に参加してきた。構成はおおむね本科1年生から5年生と専攻科1,2年生からなる。課題を見つける能力、課題を解決する能力、共に創り出すコミュニケーション能力を実践的に養うことを目的とする。今までは放射線の性質を知ることをテーマにした科学体験イベントの実施や、その実験テーマの開発、放射線関連の研究施設や工場などの施設見学や研修に参加してきた。愛好会内部では参加するイベントごとに1チーム存在し、開発などでは概ね、3から4名程度のグループに分かれており、また複数のチームに所属しながら活動を行う。各チームにリーダーが存在する。
  • 企画者の感想
      事前の勉強会において、地層処分の方法や現状などについて多くのことを学ぶことができましたが、講義の内容に出てきた数字だけでは、地層処分事業の規模について直感的に理解することができなかった。今回の見学会に参加し、実際の地下処分施設の内部やガラス固化体の模型などを直に見ることで、事業の規模に圧巻された。特に、ガラス固化体やそれを保護する人工バリアなどは想像していたよりもはるかに大きく、それらが1つの処分施設に約4万本搬入されることを知り、地層処分が非常に大きな問題になっていること、他人事として捉えるべきではないことを改めて実感した。また、実際に作業員の方とお話しすると、事業に対する強い責任感とやりがいを持たれていることに感銘を受けた。高レベル放射性廃棄物という人類にとって非常に大きな問題を、解決に向けて自分たちの手で着実に進めていこうと努力する姿勢は、今後の研究活動に対する心構えとして見習うべきだと感じた。放射線を学ぶ者の一員として、問題解決に寄与できるよう、精進していきたい。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 今回見学会に参加したことで、初めて高レベル放射性廃棄物の処分方法というところに気を留めました。海外ではもう既に行われている所もあるということを知り、日本でも地層処分を進めていってほしいと思いました。
    • 予想はしていたけど、地層処分には思った以上に費用がかかることに驚きました。
    • 高レベル放射性廃棄物の処分は、原子力発電を行う国々にとって大きな課題であることを再認識しました。フィンランドは、日本や他国よりも先に処分地が決まったようですが、どのようにして決めることができたのか、そこに日本が見習えることがあるのではないかと思います。
    • 過去に高レベル放射性廃棄物の処分の勉強会に参加したことがあったので、知っていると思っていましたが、改めて話を伺うと、地層処分に至るまでの経緯や必要性をより深く知ることができました。
    • 地層に処分することが他の方法より最も安全であることがわかりました。そして、ただ埋めるのではなく、何百年も先のことを考えて処分場を決めると知り、感心しました。
    • 今まで、高レベル放射性廃棄物がなぜ人間に一番距離の近い地層処分という方法で行われるのか不思議でしたが、今回の活動で、宇宙や海底に処分するよりも安全であることが理解できました。
    • 放射線に詳しくない方たちにも、地層処分を理解してもらうことが必要だと、以前よりも強く感じました。
    • 日本で地層処分を行う場所の選定がうまくいっていない原因があまり理解できませんでした。