島根大学 環境経済論ゼミ(島根県)
見学会の様子
- 団体の設立経緯・概要
- 島根大学環境経済論ゼミは、1999年に赴任して以降、環境問題の現地調査を重視し、学生に国内外の環境問題の現状と環境政策の仕組みを理解することを目指してきた。毎年現地調査を行い、調査結果を報告書にまとめ、口頭発表にも取り組んできた。主な調査先は、六ヶ所再処理工場の視察、岡山蒜山地域の景観破壊問題と地域づくり、島根原子力発電所の現地調査、鳥取県人形峠のウラン鉱山跡地の調査、富山県イタイイタイ病の現地調査、などである。
- 企画者の感想
研究センターの視察の目的は、高レベル放射性廃棄物の地層処分とはどのような方法で行われるのかを実感することであった。機構職員による説明が平易に解説され、視察のプログラムもわかりやすく設定されていた。地下350mという空間に実際に足を運ぶことで、臨場感あふれる体験ができ、難度の高い研究開発に取り組まれていることが参加者一同理解できたと思う。
- 参加者の感想(アンケートから抜粋)
- 卓上で学ぶことと、実際に現場を見て学ぶことでは理解が大きく変わると感じた。また施設や町で働く人と話して、どこか遠い出来事ではなく、今現在も起こっている問題なのだとあらためて理解できた。
- 処分場は危険な所だと思っていたけど、安全面とか色々な場合を想定していたりしていたので、配慮されているなと感じた。
- 新しく知ることがたくさんあり、とても勉強になりました。様々な研究が行なわれていますが、10万年という長い期間、本当に安全が保てるようになるのかは、不安が残った。
- 1つの町といっても、地下の岩は、形が違っていたり、性質が少し変わっている。それを日本全体として考えた時に同じ岩質でもかなり変わってくるのではないかと思った。
- 地下350mの現地を視察できたことは貴重な体験だった。
- 授業で放射性廃棄物について調べてはいたが、今回の活動で実物を見られたり、JAEAの方の生の声も聞けたのでよかった。
- 普段目にすることのない地下の様子を知ることができ、貴重な経験となった。資料等だけでなく実際に見聞することでより理解が深まった。
- この視察は放射性廃棄物処理問題を学習する重要な活動だと思う。