地層処分に関する勉強会・意見交換会に取り組む地域団体の交流会
(中部・近畿地域ブロック)開催レポート
ワークショップの様子
日時
2019年1月20日(日)13:00~17:00
場所
AP名古屋 名駅
参加者
13名
主催
資源エネルギー庁、
原子力発電環境整備機構(NUMO)
開会挨拶・情報提供
資源エネルギー庁から、第5次エネルギー基本計画の概要や、国が実施する放射性廃棄物に関する対話活動等の状況について説明。
原子力発電環境整備機構(NUMO)から、地層処分をテーマとしたデザイン・動画コンペの支援(デジタルハリウッド大学と協働)や教育機関・教育関係者を対象とした活動等の次世代層に向けた取り組み状況について説明。
シミュレーションゲーム「エネルギー大臣になろう!」の実践
講師
サイエンスカクテルプロジェクト
古田ゆかり、永井智哉、小寺昭彦
内容
仮想の国のエネルギー大臣として、経済力・資源条件の制約やアクシデント(異常気象、オイルショック、技術革新、国際情勢、反対運動等)を考慮しつつ、建設費、電気料金、稼働率、自給率、環境負荷等の異なる様々な発電所を組み合わせて、エネルギーバランスを考慮しながら、エネルギー政策を考えるシミュレーション型のワークショップ。
参加者の意見交換 テーマ:次年度の活動に向けて
(主な意見)
様々な問題に対する不安等可視化されていないところにフォーカスをあて、地層処分に関する人々の気持ちというものを、明らかにすることで、その不安はどこからきているのか、解消するにはどのような要素が必要か、対話の中で解決していけるのか、考えていきたい。
学生も参加する地域別セミナーを開催してきたが、この地層処分問題は、どこへ処分するのか一刻も早く解決に向けて進めていく必要があると考えており、今後も少しでも、先に進めるよう、取り組みたいと考えている。
原子力のごみの問題は、聞いていたし、知っていたが、今考えるとこれまでは自分事として真剣に考えられていなかったと思う。本日の会合に参加して、自分事として取り組んでらっしゃる方と接して、今年度に勉強や見学を行った結果について、しっかりと報告書を作って新聞の折り込みにして地域内で配布する等して発信していきたいと思う。
私の活動を紹介したい。原子力に対して関心・理解のある理髪店に対して働きかけを行い、勉強、見学した内容をアルバムにして待合室に置いていただいた。興味のある人は見ていただけるし、散髪時にも話題にしていただく。そのほか家族や友達同士等、会話を通じて横展開できる形は効果が期待できると思った。
本日ご紹介頂いた、デジタルハリウッドの全国のスクールで競った動画の作品は、メッセージが明確で、正面から地層処分の問題と向かい合った若者の視点がビビッドに伝わってくるものであった。ぜひ、こうした学生・若者からのメッセージを多くの方に受け止めてほしいので、私の活動の中で活用させて頂きたいと思う。地層処分問題ということで何か構えてやるということではなく、こういったコンテンツをみていただくということで、まずは知ってもらう、気づいてもらうというところから活動を行っていきたい。
地層処分の問題は原発の再稼働如何に関わらず解決しなければならない問題。こうした性質の問題であることを義務教育の中でも、何らかとりあげて、学生にも触れてもらい、地層処分のことを知ってもらう活動に取り組んでいきたい。若者向けの取り組みは、すぐに効果が出るものではないが、長い目で見て、しっかり次世代に考えてもらう地盤につながれば良いと思う。
意見交換会の様子