京都女子大学 現代社会学部 水野ゼミ(京都府)
見学会の様子
- 団体の設立経緯・概要
当団体・京都女子大学の前身は明治期の私塾(創始1899年)であるが、戦前の高等女学校を経て戦後の大学発足は1949年である。社会科学を中心とし理工系も含む「現代社会学部」を私達が創設したのは2000年4月だった。以来、大学の演習(ゼミ)で理工系・情報系の教養を、社会科学系の勉学に重ねた形で指導を行なっている。水野ゼミでは、2011年からは原発事故後の放射線計測・管理、放射線挙動シミュレーション等を含む指導を行いつつ、毎夏、学生対象の福島研修旅行(三泊四日)を実施してきた。2012年以降は「原子力学会シニアネットワーク」SNWと対話型勉強会を毎年主催し、数回の現地見学(三菱重工業神戸造船所の格納容器工場見学、もんじゅ見学、高浜原発見学など)も、学生指導の一環として行ってきた。
- 企画者の感想
- ゼミ授業にて廃棄物処分の内容を組み込んで、十分な事前学習のもと見学に臨んだ。周到な計画のもと見学は所期の目的以上の成果を上げることができた。学生のアンケート結果にみられるごとく、「これまで聞いたことはあるが高レベル放射性廃棄物の処分の実態理解がなかったものが身近なものに感じられるようになった」との声が寄せられている。総じて今回のような深い学びを体験した女子学生が今後、責任ある社会人となっていくことを考えると、今回の成果の意義は大きいと考える。
- 参加者の感想(アンケートから抜粋)
- どの担当者もどの組織も真摯に取り組んでおられることが良くわかって感銘を受けた。
- 廃棄物処理を行うためにたくさんの技術や人の力が携わっている事を知り、改めてすごいと思った。
- 勉強会をきちんと行ってから、実際の施設を見学させていただけて、とても理解しやすかった。高レベル放射性廃棄物について、あまり考えたことがなかったが、良いきっかけになった。
- 放射性廃棄物と聞くと正直最初は怖いものだというイメージを持っていたが、実際に話を聞くことで現代の最善の技術を用いて安全に保管されている事が知れて少し、怖いイメージを払拭するが出来た。
- 実際に放射性廃棄物処理場に行くと、多くの人が携わっていることにやはり、感謝しなければならないと思った。
- 実際にお話を聞く事が出来て、とても良い体験になった。
- 理論だけでなく、実際に見たり聞いたりすることで本当の事を知ることが出来ることが分かり、足を運ぶ意義を感じられた。
- 高レベル放射性廃棄物の地層処分について、事前にレクチャーを受けていましたが、実際にお話を聞いて、事前学習では得られなかった現地の状況についても詳しく知る事が出来、大変良い有意義な二日間になった。
- 地層処分について、どの程度どのように行われているのかあまりはっきりとわかっていなかったが、今回実際に実物を見ながら説明を受けたり、普段見ることのできない所まで見せていただいたり、初めてあんなに多くのソーラーパネルを見たりと短い間でしたがとても貴重な時間になった。
- 普段なかなか入る(見学する)ことが出来ない場所まで見学することができ、詳しい説明を聞く事が出来て、すごく理解することができた。
- 放射線について、とても安全に配慮しながら処理されている事が分かり、安心感と未来への期待が高まった。ぜひ、ほかの人にも見学してほしいと思った。