活動レポート

上智大学釜賀浩平研究室(東京都) 

勉強会でのベントナイト実験の様子
  • 活動内容
    • 勉強会・日本原燃(株)見学会
  • 実施日
    • 2018年11月1日(木)~2日(金)
  • 参加者
    • 5名
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  • 団体の設立経緯・概要
      釜賀浩平研究室は、上智大学経済学部の教授である釜賀浩平先生によって設立されたゼミナールです。日本の社会的問題点を上げ、それに対する解決策を分析・実地調査より導き出し、その成果を発表するべく毎年、ISFJ日本学生政策提言会議に参加しています。
      昨年は高レベル放射性廃棄物の問題について勉強会や中間発表会を通して専門家と議論を行い、内容をブラッシュアップさせたのち、ISFJ日本政策学生会議 政策フォーラムにて政策提言論文の発表(プレゼンテーション形式)を行い、最優秀賞を受賞しました。
  • 企画者の感想
    • 今回こうした見学会に参加したきっかけは昨年のゼミ活動で高レベル放射性廃棄物を研究テーマとした班のプレゼンを見たことでした。最終処分事業の重要さを知り、もっと詳しく知りたいと思いました。また、今年のゼミ活動ではエネルギー全般に対する研究をしており、六ヶ所村のエネルギー政策についても興味がありました。
      実際に参加してみた結果、地層処分を選ぶ理由や人工バリアの構成など最終処分事業に関して色々な知識を得ることができました。
      しかし、今回得られたことの中で最も価値があると感じたのは別のことです。それは、最終処分事業に関わる方々の熱意でした。基礎的な知識も足りない私たちの初歩的な質問に対しても一つ一つ丁寧に回答してもらうことができ、最終処分事業に関する不安を解消していきたいという気持ちが伝わってきました。
      特に印象に残っているのはNUMOの方々が最終処分場の受け入れ先に住むという話です。最終処分場を一方的に押し付けるのではなく、自らもそこで暮らしていくという姿勢でいてくれることは受け入れる側が信頼できる大きな要因になると思います。
      私たちは今回の見学会の話を学校の友人や家族らに話したり、SNSを通じて発信したりしました。直接的な解決には貢献できないかもしれませんが、周囲に今回の経験を伝えていくことが最終処分事業の一助になればと思います。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 高レベル放射性廃棄物の処理について多少は知っている気でしたが、勉強会や実際の処分場の見学を通じて、これまで何も知らなかったことに気付いた。また、関係者の方や実際に働く方々の話を聞き、高レベル放射性廃棄物に対して新たな視点から客観的に考えることが出来たと感じる。
    • 高レベル放射性廃棄物を地層処分する事に対して、安全面の観点から不安に感じていました。しかし、活動を通して多重バリアシステムにより安全性が確保されている事が分かりました。
    • 高レベル放射性廃棄物は、漠然と危ないというイメージがあったが、今回のお話を伺って廃棄物の扱い方について学び、危険なイメージをただ浮かべてそれを拒否する人々も居る今の世の中を変えなければならないと思いました。
    • バリアの効果や地層処分の安全性の高さ、利用できる土地が思った以上にあることが印象的。ただ、デメリットや危険性についての紹介に関しては、起きても問題ないという話が多く、本当にそんなものか?と少し思ってしまった。
    • 地層処分は、決して危険なものではないという事がはっきりわかりました。住民の方々が、熱い想いを持って取り組んでいらっしゃるということが心から良くわかりました。