コラム「まっさんの窓」

Vol. 27 (2023/1/11)

まっさんの窓…2023年第一回
原子力発電所を再稼働して世界のエネルギー供給に役立とう!

皆さん! 新年のご挨拶を申し上げます!
今年もよろしくお願いします!
2023年、“まっさんの窓” 第一回です。


<世界のダニエル・ヤーギン氏が再三訴える“原子力発電再稼働”>

世界に知られるエネルギー専門家 ダニエル・ヤーギン氏が、1月8日の読売新聞で、原子力発電所を再稼働させるべきと訴えています。
昨年の日経新聞(12月10日)に続いて、二度目の訴えです。ちなみに、日経新聞では、ヤーギン氏は、“安全が確認された原発は動かしましょう!”と訴えています。
今回の訴えは、次のとおりです。
“政治的な課題や地元に根差した問題があるのは確かだが、世界の現状を考えれば、原発の一部を再稼働することがエネルギー安全保障への貢献につながる”。
ヤーギン氏が言う“世界の現状を考えれば”という言葉には、重い背景を感じます。 ヤーギン氏は、次のようなことを言いたいに違いありません。


<ダニエル・ヤーギン氏の言葉:“日本の皆さん、力を貸して!”>

“日本の皆さん!
2023年正月の現在、ウクライナをはじめとして、ヨーロッパの北の国々では、暖房を必要としている人たちが大勢います!
その人たちのことも考え、天然ガスのヨーロッパへの供給量を少しでも増やすことに力を貸してください!”
北の国々では、日本をはじめとして他の多くの国々と同様に、高齢者・病弱な人たち、幼い子供たちが特に暖房を必要としています。
“日本の皆さん!そうした状況にも目を向けて、出来ることをやってください。その一つが、安全が確認された原子力発電所を稼働することです!”。ヤーギン氏は、こう訴えているのです。


<原発100万キロワットはLNG100万トン>

昨年岸田総理は、100万キロワットの原発は、LNG100万㌧に相当すると言われました。
天然ガス大国:ロシアのウクライナへの軍事侵攻によって、世界の天然ガスの需給状況が大きく影響を受けています。結果的に、量的な問題に加えて、日本をはじめとして日欧米の天然ガスの値段が高騰しています。
 

出典:原子力・エネルギー図面集


<暖冬でも、暖房は欠かせない>

欧州の今冬の寒さは、心配されていたよりは、暖冬気味のようではあります。それでも、言うまでもありませんが、北方の国々では、まだしばらくの間、暖房が欠かせません。


<原発を再稼働させて世界のエネルギー供給に役立とう!>

日本のエネルギーは世界の動きにつながっています。
ですから、私たちは、ダニエル・ヤーギン氏の訴えに応えて、原発を再稼働させて、世界のエネルギー状況に少しでも役立とうではありませんか!
関係の諸機関、そして、原子力発電所の立地地域におられる皆さん!また、広く一般社会の皆さん! ぜひ、ダニエル・ヤーギン氏の声に耳を傾け、自分たちの問題として受け止めましょう。
そして、原子力発電所を再稼働してエネルギーの供給量を増やし、世界のエネルギー状況に少しでも役立とうではありませんか。

 
理事長 桝本 晃章

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