国際原子力科学オリンピック(INSO)
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原子力科学はみんなのもの
原子力科学技術は発電だけではなく、病気やけがの検査や治療、害虫の駆除、テロ行為への対策や犯罪捜査、海底トンネルの掘削、高速道路や配管の健全性の検査、遺跡の年代測定、古美術の非破壊検査など、私たちの日常生活にも密着した幅広い分野で活用されています。たとえば、国連が提唱するSDGsの17目標のうち、実に9つが原子力科学技術に強く関係があるのです。
2024年8月 第1回大会 14カ国55名 フィリピン共和国・クラークにて開催
https://insofirst.ph/
2025年8月第2回INSO大会
マレーシア・プトラジャヤ 開催決定!
第1回メダリストは特別な訓練を受けた国際物理オリンピックや国際数学オリンピックの関係生徒
どんな分野が出題されるの?
高校物理の流れとその延長線上にある「原子と原子核」「放射線」「核分裂と核融合」「環境の放射能」「原子力科学の歴史」「リスクと安全」「原子力科学の利用」の7項目について、記述(5時間)と実地(演習形式3時間半)の2つの形式で、英語で出題される予定です。第1回大会の参加国は?
アジア太平洋地域の14カ国(バーレーン、マレーシア、モンゴル、シンガポール、オマーン、パキスタン、サウジアラビア、スリランカ、タイ、アラブ首長国連邦、カタール、イラン、ヨルダン、フィリピン)が参加。韓国や中国などは第2回大会(マレーシア)からの参加を目標に準備しています。各国の高校生はなぜ参加しているの?
第1回大会の参加者にホンネを聞いてみました。高校生からは「学校で物理を学んだが、その中で少しだけ扱われた原子力科学に面白さを感じ、もっと知りたいと思ったから(特に核医学が魅力的)」「INSOの参加者に選ばれると開催国(外国)にタダで行けるから」「たくさんの海外の友人ができて、おもしろそうだから」だそうです。また、引率教員に聞いてみると「生徒の活躍を見たいから」が圧倒的でした。どのように準備学習をすれば良いの?
最初に文部科学省が用意する未来社会に向けた先進的原子力教育コンソーシアム(ANEC)のe-learningを利用して、7つの項目に関する動画で自習を開始していただきます。どの動画を視聴すべきかは、近日中にINSO-Japanの公式サイトに公開される予定です。学習上の疑問や専門的な質問があれば、事務局を通じて回答できる適切な専門家をご紹介いたします。2025年6月頃に国内選抜会(日本語による)を開催、第2回マレーシア大会への派遣候補者を決定します。その後、専門用語に関する英語訓練を含む、候補者への集中トレーニングを実施して、8月に本大会へ派遣する予定です。挑戦者には、参加や旅費等に関する経済的な負担は発生しません。https://anec-in.com/
私たち専門家が
君たちの挑戦を
全面的に支援します。
INSOは国連の国際原子力機関(IAEA)が企画して今年スタートしたばかりの新たな試みです。私たちは第1回フィリピン大会に、IAEA専門家として現地に招かれ、参加者や開催国スタッフと共に、一連の素晴らしい経験を共有してきました。ぜひ日本の高校生にもこの感動を味わってほしいと願っています。
飯本武志(東大・教授) 角山雄一(京大・准教授)
お問い合わせは
INSO-Japan事務局へ
本事務局は、第2回大会への日本チームの参加を目標にして、2024年11月、「第2回INSO(マレーシア)日本チーム出場支援委員会」内に設置され、日本原子力人材育成ネットワーク(JN-HRD-net.)の支援と協力を得て運営されています。
本事業に関する詳細は下記URLからご覧いただけます。
https://jn-hrd-n.jaea.go.jp/nhrdnINSO/
INSO-Japan 事務局
URL:https://www.jaero.or.jp/inso2_japan
E-mailでのご連絡はこちらから(事務局:宇井)