“エネルギー&原子力について一緒に学んで考えよう”
施設見学会・交流会を開催!
第7回 課題研究活動支援事業
日本原子力文化財団では、電気事業連合会との共催で全国の高等学校・高等専門学校からエネルギー・原子力に関する課題研究活動を行う学校を募集し、活動に関する支援を行う課題研究活動支援事業を行っています。今年度で7回目となりました。
今年度は全国から22テーマ・19校の応募があり、募集定員を超える応募があったため、外部委員(専門家)による審査により、以下の10テーマ・10校の支援を決定しました。
7月から課題研究活動がスタートしていますが、夏休み期間中の8月7、8日に支援校が集まる交流会、原子力発電所の見学会を静岡県で開催しました。
1日目は、中部電力(株)浜岡原子力発電所を見学。浜岡原子力館で原子力発電のしくみなどの概要説明を受けたあと、館内の実物大原子炉模型、実物大防波壁模型などの展示を見学。その後、バスに乗車し、発電所構内で防波壁などの安全対策の状況を見学しました。
生徒からは「危険、災害対策がどうなっているのか不安でしたが、いざ見学してみると安全対策が徹底的にされており、過去の失敗から学んでいるところもみられてとても素晴らしいと思った」、「ニュースなどでネガティブなイメージが結構強かったですが、安全対策もしっかりしていて運転しても大丈夫そうだと感じた」などの感想が寄せられました。
2日目には、各校による課題研究活動の紹介と進捗状況の報告を行いました。今年度の全体テーマは「高校生による2050年のエネルギー・原子力計画を策定しよう!」ですが、各校が掲げる研究テーマはさまざまです。生徒からは「他校の研究内容を聞いて、自分たちにはない発想で研究していて、面白いと感じた」、「同じテーマの下で研究していても、視点が変わると全く違うものになるのだなと思った」など、他校の発表内容に刺激を受けている様子がうかがえました。
その後、混成チームによるグループワークを実施。テーマは「見学前後の原子力発電所のイメージ」。生徒からは「災害対策の視点や仕組みに重点を置いた意見など、学校や活動によって、目の付け所が異なり参考になった」、「自分の意見と同じものもあったし違うものもあって、いろんな視点から見ることができました」など、グループワークを通じて自分では気づかなかった点を他の生徒から新たに得ていました。
今回の施設見学会・交流会では、エネルギーや原子力に関心を持ち、研究活動を行っている全国の生徒が意見を交換し合い、交流を深める絶好の機会となりました。詳細については、熱気と刺激に満ちた「施設見学会・交流会」の模様をまとめた開催レポートをご覧ください。